「甘酒」は夏の季語
甘酒というと、初詣に行ったときなどに境内で配られている
湯気の出たあったかい飲み物といった印象がありますね。
当センターでも秋から冬にかけて屋外売店でご提供している
アツアツの甘酒が大変好評をいただいております。
それでも「甘酒」は夏の季語なんです。
もともと甘酒と言えば麹から作った甘酒のことで、
とても栄養価が高く、夏バテ防止のために、主に関西を中心に
かごに入れて行商のような形で販売されていたようです。
そのため甘酒と言えば夏の風物詩だったそうです。
その後、江戸では通年販売されるようになり、手軽に作れる
「酒粕」の甘酒が一般的となり、現在に至っています。
身体にいいのはどちらも一緒ですが、
麹の甘酒は「飲む点滴」「日本のヨーグルト」とも呼ばれ、
体調を崩しやすい盛夏に重宝されたのも納得です。
やさしい甘さで料理にも使え、例えばみりんに替えて煮物に
使ってみたりもできます。
もちろん冷たくして飲んでも美味しい麹の甘酒。
暑さにやられる前に一本いかがですか。